season X

◆第十六話 『イエスタデイ』

脚本:古沢良太 監督:和泉聖治
ゲスト:林泰文 遊井亮子 北原雅樹


推理モノの刑事ドラマにおけるCM中断の最良な使い方とはー

民放で放送する以上、番組中にCMが流れて話が途切れてしまうのは
当然且つやむを得ないことですけども、推理モノにおいてはこのCMの時間を
視聴者向けのシンキングタイムとして使うことが可能なわけでして。
今日の話でもそういう部分が随所に見て取れました。

ただ、個人的にちと気になった部分が1つありましてね。
それは番組終盤、最後のCM前の箇所、
右京さんが「我々はもう1人左利きの人間を知っています」と署を出て行くシーンですが
これ、ヒントにしてはちょっと大きすぎるかなぁー
まぁこれはあくまでも急転直下怒涛の展開スキーな私の好みですけども、
むしろヒントが無かった方が、真犯人登場時のインパクトは強かったかなーと思いますね。
加えて私自身のこのドラマの楽しみ方が、
あまり『推理を楽しむ』方向には傾倒してないという理由もあるわけですけども。

さて今回、内容はというと先週とは打って変わって取っ付き易い話。
記憶喪失や【いかにも】という感じのBGMから、かつてのウィンパティオ悪魔崇拝
集団催眠リサ先生みたいな話になるのかなーと思っていたら一転、
最後は恋愛成就と、正月SP並みのハッピーエンドで終わりまして。
まぁここまで見せ付けられたら文句言うのも野暮だよなという感じの内容でした。
とりあえず【見所ダイジェストー】

強盗警棒でOLガチ殴り
ちょ、その殴り方、酷い酷過ぎる。顔面だし

・記憶喪失狭間クン
人間記憶失うとこんな感じになるのかー
結局自らの防衛本能により記憶喪失に陥ったのだから、性格もナイーブといえばナイーブ。

「人は誰でも自分でも知らない恐ろしい何者かを秘めているものです」by右京
まぁ浅倉禄郎やら魔法先生村木やら見てたら確かにその通り。

・カバンの香ばしいシミをコーンポタージュだと推理する右京さんの嗅覚
つか今期はえらく鼻が効く場面が多いな右京さん

強盗犯は元グレチキ北原
これで喫茶店で飲んでるのがミックスジュースだったら……っ

・最近は不動産屋も個人情報の取り扱いにうるさい模様
この辺りも図書館欠番の件を微妙に引きずってるのかと思うのは邪推でしょうか
そして薫ちゃん借金苦を騙り「わけあり荘」

警棒で遊ぶ右京さん
しかも何かすごい気に入ってるし

都内のコインロッカー情報を網羅してる警視庁データベースすげぇぇぇぇぇぇ
鍵の写メだけでどこの会社の鍵とかそのロッカーがどこにあるとか一発で分かるのよ
もう迂闊にコインロッカー使えねぇや

・事実を語らない狭間→机をゆっくりと叩く右京さん
ある意味激昂よりも怖ぇ……

川本さん、実は強盗犯・国分のカキタレでした
「もう飽きたからお前に譲ってやる」と国分→狭間
「これで俺たちは仲間や、いや兄弟やで穴。

・これで狭間クンもうブチ切れ金剛ですよ
安そうな包丁買って国分ちへ突入→国分死んでる! しかも傍に川本さん!!
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ夢だ夢だ夢だ夢だ全て→翌朝記憶喪失。

・左利きの真犯人は元々の被害者・木下でした。
まぁ関西弁の伏線も含んでるし決して安易な解答ではないんですが。

・狭間 in 花の里
唯一残った俳句チケットは川本さんからのデートのお誘いでした。
→店の外に川本さん「よしご飯食べに行こう」二人は夜の街へ……
……ここで花の里で食べてあげるという選択肢はやっぱり出ないか。
相変わらず経営厳しそうなのでちょっと不憫で。



【今日のいたみん】


・第十六話。


捜査に出る先々でストーカー亀山と遭遇することになる一課の皆さんですが、
今回は現場も然ることながら、取調室でのやり取りがいたみん素敵過ぎでした。

対するは記憶喪失狭間クン
その支離滅裂な発言に「月曜の次は火曜日なんだよ!」「日本語でおk」など
いちいち反応するいたみんの方も妙な返しになってしまい。
あと川本さんを取り調べる際も、人がハメ撮りビデオで脅迫されてたと
涙ながらに語っているのに、これでもかと言うほど顔を接近させて威圧する伊丹。
そんなことだから現場で芹沢クンに「もう放っておきましょ」と吐き捨てられるのよ



そんな怒鳴るほどの内容でもないよいたみん。

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