season Ⅳ

◆第四話 『密やかな密室殺人』

脚本:砂本量、瀬巻亮犬 監督:和泉聖治
ゲスト:小日向文世 山下容莉枝 奥貫薫 堤幸恵 山崎一


さて毎度の如く相棒もっさり感想ー
しかしアレですな……何が起こったんですか今シーズンの相棒は。
今回のテーマと言うか事件は、連続猟奇殺人と言うサイコな展開ですが、
相棒では浅倉がいたものの、また珍しいテーマ設定。
それだけにその内容はと言うと……恐ろしいまでにぶっ飛んだものになってました。

話は薫ちゃんがおでん屋台で飲んでるところからスタート。
しかしこの屋台、営んでるのがあの1stで尻尾切りされた佐古刑事ではないですか。
当時は特命とも少々諍いもありましたが、その辺のわだかまりはすっかり解消してるようで。
そして薫ちゃんに13年前の未解決殺人事件の遺留品を手渡す辺り、信頼に変わったか。
その時渡された片方だけのピアスが、一連の事件の出発点となるわけです。

その頃荒川にて、片耳だけピアスの残った女性の遺体があがります。
この件を知った薫ちゃん、もしやこれは昔の事件と同一犯ではと右京さんに進言。
早速過去の捜査資料やら何やらを漁っていく特命の二人、
そして同様の事件が1980年代から全国で10件も発生してることに気付きます。
しかし課長や内村部長が言うてたように、暇だからこそできた作業だよなぁー
ただ結果としてこれが事件が広域捜査に広がるキッカケとなるわけですが。

そしてここから冒頭でもいいましたようにぶっ飛んだ展開に。
まず捜査線上に浮かんだのが、過去この件で一度逮捕されている村木と言う男。
容疑は被害女性へのストーカーとのことですが、
13年前にストーカーなんて概念つか単語あったっけ?
それはさて置きこの小日向さん演じる村木と言う男ですが、これがまた凄いの。
まず嫁がリアルにどS。つまり彼は壮絶などM。
『支配と隷属』関係で成り立つ夫婦って言うのもものすごいよなぁ……
そして精神を病んでおり自殺未遂の気もあり。しかし昔は某東進講師陣のような
超売れっ子予備校講師だったというから驚きで。ただのネクラ先生にしか見えんが
ちなみにこの予備校のくだりで、特命の2人の学力がちょっとだけ露呈することに。
2人とも予備校のお世話にならなかった点は同じですが、
右京さんは実力で必要ないのに対し、
薫ちゃんはスポーツ特待入学だから要らなかったとのこと。
それを言いふらされた薫ちゃん……何か憐れ。

さてこのサイコ展開を更に深くしていくのが、村木の担当医の精神科医・内田先生。
専門が犯罪心理学と言うことで事件のプロファイルを行ったりするのですが、
片耳ピアスを即座に悪魔崇拝における征服の概念と言い当てるオカルティックな一面が。
そら右京さんも軽くたじろぎますよ。
しかもそのプロファイルがほぼ正解と言うもんだから恐ろしい話。
嫁のサドマダムといい彼女といい、今回の女性キャラもまた随分濃い面子なことで。
まぁ来週の真犯人最有力候補でもあるのですが。

一方事件は殺害日程と村木の出張講義日程が一致すると発覚して急展開。
伊丹の進言で村木宅に家宅捜索が入り、7件の事件のピアスが発見されまして。
しかしそれを見ていた当の村木はマンションの屋上へ逃走。
捜一さん、とにもかくにも犯人逃がしすぎです。もうすこしがんばりましょう
そして特命も到着した所で、村木オンステージ開幕。
悪魔召還でもするかのごとく呪文を唱えながら、事件は全て自分がやったと告白、
更に「私は善悪を超えた存在なんだ」ものすごい安っぽいCGをバックに宣言、
そして最後はアイキャンフラーイ!! 次週に続く。
……いや、それで続く言われても。

しかし相棒でここまでぶっ飛んだ話を見られるとは正直思ってませんでしたね。
無論褒め言葉。
さてここまできたなら来週の解決編もぶっ飛んだままでいってもらいたい。
つまりキレイなオチはいらないと。さてどうなりますか……


【今日のいたみん】【今日の三浦さん】


・第三話。

荒川であがった死体を確認しに来るいたみんと三浦さん。
すると現場では芹沢クンが主導で捜査がキッチリ行われており。
「俺たちはもう必要ないのか」という問いに対して
思わず「ハイ」と答えてしまう芹沢クン。そのあと100万年はえーよとしばかれるですが。

しかしその後の捜査で主体で動いてたのは、伊丹・芹沢のコンビ。
シリーズが進むたび出番が減る三浦さんにとって、
「時代は芹沢さんッすか」言うセリフは笑い事には聞こえんのかもなぁー


内心かなりショックな三浦さん。

一方いたみんはと言うと、毎度の如く亀吉と病院でプールサイドでと罵りあい。
まだまだいたみんの時代は続きそうです。

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